人生100年時代。
いよいよ後半1/2ライフ、何を着て過ごしたらいいんだろう…。
これまで似合っていた服は、なんだか微妙に合わなくなってきたようだし…。
と、アラフィフ悩めるファッション迷子の皆さんへ。
大丈夫ですよ!あなたには色の魔法がありますから!
こんにちは。かみい(よしのたかみ)です。
「何を着てもしっくりこない…」と感じる方々のために、色を上手に使って素敵に年齢を重ねる方法をお伝えしています。
名付けて「Kammy’sカラーマジックゼミ」。
このブログでは「Kammy’sカラーマジックゼミ」のエッセンスを、ギュギュッとコンパクトに役立つ情報に置き換えてお届けしています。是非、最後までお読み下さいませ。
自分自身に合ったファッションを見つけるための大切なこと。
自分に似合うものと似合わないものを、自分で決める。その積み重ねしかないと思います。
188文字
歳を重ねる中で、素のままの自分をよく見つめ、自分が好きで似合う、なるべくシンプルなものを1つずつ探していくことが大切です。その気持ちさえあれば、結果的に素敵に見えるのだと思う。日本ではよく「年相応に」という人の目があって、それを不安に思う人もいるかもしれません。でも、自分が好きなものに忠実に自由に使うことが、1番大事で楽しい。
これはファッションデザイナーの島田順子さんが言われたことです。
2022.9.1 朝日新聞 「語る -人生の贈りもの-」のコーナーに掲載されました。
もうですね、本当にその通りでございます。。。としか言いようがありません。
ファッション業界のトップランナーとしての生き様が濃縮された珠玉のメッセージだと思っています。
大切なことは188文字に全て含まれている。
188文字に全てのエッセンスが含まれていますから、あとはこれを実践するだけ、、、、、
ところが、これが意外に難しいのだろうと思います。
そうですよね。簡単ならば、私たちの悩みは、とっくに消えているはずですから。
難しさは人それぞれだとは思いますが、ざっとリストアップしてみると、、、、、
・似合うものと似合わないものを自分で決める
・積み重ねる
・素のままの自分をよく見つめる
・1つずつ探す
・「年相応に」という人の目
・自分が好きなものに忠実に自由に使う
こんな感じかと思います。
いかがですか?
「分かっているけれど、なかなか出来ないな…」ということありますか?
それとも、
「全然OK! へっちゃら!! 全部クリア!!!」ですか?
もし、全部クリア派ならば、きっと既に、自分自身に合ったファッションを見つけることに成功しているはず。
素敵(^_^)
行き着く先は「自分が好きで似合う」服。
かれこれ30年近く、「似合う色」をアドバイスすることを続けてきています。
その中で、思っていることは、この「好きで似合う」につきるということ。
「似合うで好き」か、「好きで似合う」か、微妙に違っているのかもしれませんが、大切なのは「好き」も「似合う」も、どちらもクリアさせるということです。
「似合う」については、また、別の機会にさせてくださいね。そうでないと、とてもなく長いブログになりそうなので。
今回は「好き」にフォーカスしていきます。
「好き」の思いが私たちをセンスアップさせる。
「センスアップ」とすると、なんだか大層に聞こえるかもですね。
本当は「人は“好き”のチャンネルから情報を仕入れることが圧倒的に多い」と書きたかったのですが、なんだかモタモタしていたので省略型で。
センスアップのためには、それなりに情報って必要です。
そして、「自分自身に合ったファッションのための情報」となれば、よい意味において、自分自身のこだわり(的)なものが必要です。そうでないと、情報のセレクトができないので。
「こだわり(的)」としたのは、「こだわり」は、時に厄介だったりもするので、このブログでは、厄介者扱いしなくてもいいように「こだわり(的)」としています。
そして、こだわり感の強さは、大抵は好きなものに対しての方が、強いのではないかと思っています。
「譲れないーーー」みたいな。
(まぁ、これも良し悪しですが、これについては今回はスルーさせますね)
とにかく、ここで、声をボリュームマックスにしてお伝えしたいことは、「もう少しだけ●●な……」という“こだわり感”が、「好き」と「似合う」の双方をクリアするためには、不可欠だ、ということです。
「好き」はアンテナ感度を高めてくれる。
先生の言うとおりです。私はカラーカードから好きな色を探している時に、「この色、もっと●●だったら、もっと好きなのにな…」と思いました。けれども、「この色、もっと▼▼だったら、もっと嫌いだっただろうな…」とは思いませんでした。嫌いな色については、それ以上、何も考えようともせずに、直ぐにシャッターを下ろしていました。
学生コメントです。的確です!
「好き」は私たちのアンテナ感度を高めます。
ウィンドウショッピングでも、ネットショッピングでも、好きな物を探していますよね!?
何気なく眺めているSNSでも、雑誌でも、「いいな!」と思ったところで手を(目を)留めていますよね?
その「いいな!」って、あなたの「好き」が含まれていますよね!
時に訪れる「好き」の残酷な結末。
「自分に似合うものと似合わないものを……」島田順子さんの言葉をお借りするならば、誰にでも似合う服と似合わない服とがあります。
そう、だから、好きでも似合わないということはあり得るわけです。これが残酷な結末ということ。
「好き」には、ある種の「憧れ感」が入っていることも多いのですが、ざっくり言ってしまえば、憧れの人と、相性のく仲良くできる人は、別だったりする。
私がよく使う例えです。
それ以外ならば、「好きな食べ物が、身体にいいとは限らない」とかね。アレルギーをお持ちの方などは、実感されるのではないでしょうか?
色も同じこと。
服には形と素材と色の要素が含まれています。
ですから、好きな色が似合う色とは限りません。
けれども、1つずつ丁寧に探していくことで、好きだけれど残念ながら似合わない色を自分のファッションに取り入れることは可能です。
好きを丁寧に探すと、似合うの幅が広がります。
これは大きく分けて2つ。
1つ目は、色味そのものを丁寧に見極めていくこと。
2つ目は、なぜその色が好きなのか、その理由を丁寧に考えてみること。
とくに大切なのは2つ目です。
好きの理由が分かれば、攻略法が分かるからです。
・上品だから
・マイルドで穏やかだから
・華やかだから
色を好む理由は人それぞれですが、多くの場合は、その色が醸し出す雰囲気に惹かれていることが多いんですよね。
そして、その醸し出す雰囲気は、単色(1色オンリー)ではなく、配色・色合わせでも置き換えることができます。
たとえ、1色レベルでは似合わなくても【色合わせによって似合う化させることができる】というわけです。
つまりは【似合うの幅を広げる】ということ。
色合わせだけではなく、形や素材などの兼ね合いでも、似合うの幅を広げることができます。
「好きを似合う化させる」
カラーマジックゼミでは、このようにお伝えしています。
「好きを似合う化させる」に必要なこと。
さて、この「好きを似合う化させる」には、多少の知識とテクニックが必要ですが、何よりも必要なことは「好き!」の思いです。
そりゃそうですよね。
それほど好きでもなければ、わざわざ、このような手間をかけて1枚を選ぶ必要は全くないわけですから。
「その積み重ね」
「1枚ずつ探す」
島田順子さんが言われることにも通じてくると思っています。
予め「好き」の幅を広げておくことも大切です。
ところで「好き」って、単純なようで、複雑にできていることをご存じでしたか?
ざっくり言うと、「純粋な好き」と、「下心付きの好き」みたいな感じでしょうか。
加えるならば「褒められそうだから好き」とかね(まぁこれは「下心付きの好き」に入りますが)
このことを深掘りすると、これまた深層色彩心理の話題に方向が逸れるので、今回はこのあたりにしたいのですが、大切なことは、好きの幅を広げてみるということです。
・褒められたから好きになった
・着慣れてきたら好きになった
こんなことってありませんか?
これ、まさに私です!
パーソナルカラーの似合う色が大嫌いだった過去。
私はイエベ・春ですが、実は一番大嫌いなグループでした。
けれども、イエベ・春のグループを、丁寧に見ていると、以外に好きな色もたくさんあることに気づきました。
ここで大切なポイント!
通常は、各カラーグループって30〜40色程度で紹介されていますが、あれだけではないですからね。カラーチャートに明記されていない色もたくさんあります。そもそも、全ての色をカラーチャートに印刷したら、それこそどれだけの紙面(画面)面積が必要になるのか、、、、、考えただけでもギョッとします。
話を戻しますね。
イエベ・春グループは一番嫌いなグループでしたが、顔映りが良い(つまりは似合う)ことは分かったので、グループの中から、着てもOKそうな色を着てみることにしました。
慣れから「好き」が始まることもある。
慣れについては、前回のStyleSynapesのブログでお伝えしていますので、よろしければ。
私の場合は…
1)自分のパーソナルカラー:イエベ・春は一番嫌いなグループ
2)イエベ・春の色を丁寧に見てみた
3)以外に嫌いじゃない、着てもOKな色を発見
4)着てもOKなイエベ・春の色を着る
5)褒められるし、慣れる
6)イエベ・春に対する「嫌い感」が減る
7)イエベ・春のその他の色も着るようになる
8)イエベ・春の色を楽しんで着るようになる
こんな流れだったと思います。かれこれ30近く前のことですが、昨日のことのように懐かしいです。
つまりは嫌いな色が好きな色に変わって、好きの幅が広がったということです。
めでたし。めでたし。
元々好きな色は、色褪せることなくそのまま好きでーす。
嫌いな色が好な色に変わったところで、元々好きな色(残念ながら、全然似合いませんが…)は何も変わっていません。
今も大好きですよ! お顔の真下にもってくることはありませんが、コーデには取り入れています。
だから、結果としては、好きな色の幅が増えたということですね。
そして、「好きで似合う」ということができているという感じです。
だから、楽しいんですよね。
因みに「年相応」も全く気にしていません。
大嫌いなイエベ・春が自分のパーソナルカラーだと知って、落ち込む気持ちと裏腹に、1つだけ嬉しかったこと。
それは、綺麗な色が似合うおばあちゃんになれる!ということが保証されたことです。
さすがに、おばあちゃんというのもなんですから、ここではシニアとでもしておきます。
この辺りはパーソナルカラーのネタになりますから、別の機会にまとめてお伝えしたいと思います。
結局のところ、好きは変わらないけれど、好きの幅を広げることはできる。だから、たとえ好きな色が似合わない色であっても【好きを似合う化させる】ことはできるんだな、という実感を持っているというのが、今の私です。
今回のまとめ。
1)島田順子さんのお話には、自分自身に合ったファッションを見つけるためのエッセンスが全て詰まっている。脳ミソに焼き付けたいくらい!
2)好きを丁寧に探すと、似合うの幅が広がる
3)予め「好き」の幅を広げておくことも大切
4)慣れから「好き」が始まることもある
5)元々好きな色は、色褪せることなくそのまま好き
【Kammy’sカラーマジックゼミの7つの軸をマスターしたら?】ブランドでもトレンドでもなく、“色”を軸に据えたコーディネートテクニックで、自分軸を見つけ、この先もずっと愛せるワードローブを整え、活き活きと素敵に年齢を積み重ねている。
最後までお読み下さりありがとうございました。ではまた次回、こうしてご一緒できることを楽しみにしています。