パーソナルカラーと配色テクニックの秘密

こんにちは、かみいです。
いかがお過ごしですか?

今日はですね、
「パーソナルカラー」、今時で言うところの「イエベ・ブルベ」でおなじみの、
「パーソナルカラー」を使うと、ひと味違った配色上手になることができますよ!
ということをお伝えしたくて、こうしてタイピングしています。

カラーキープログラム:イエベ・ブルベ理論の基礎

パーソナルカラーというのは、その歴史を逆登れば、一番初めから「パーソナルカラー」と言われてきたわけではありません。


「カラーキープログラム」という考え方が、かなり早い段階(1920代)にありました。
カラーキーと言われるとおり、キー1、キー2と、色を大きく2つのグループに分けています。
これが「イエベ・ブルベ」の大元の姿・ルーツになります。


「自然界に存在する色は全て、イエローベースとブルーベースの2つのグループに大別することができる」との考えが背景にあります。

パーソナルカラーの発展と見落とされてきたコト

とまぁ、ここまでは、まぁまぁお馴染みかもしれませんね。


その後、いくつかのアイデアの化学変化を経て、今日、知れ渡るようになった(と思う)パーソナルカラーへと発展しました。

この発展の中で失われた(と私が勝手に思っている)ことがあります。

それは「色彩調和法」としての「イエベ・ブルベ」です。


ものすごく簡単に説明するならば、
「同じグループ内の色同士はまとまりやすい」ということです。

シンプル且つ明瞭な理論です。

ようこそ120色の迷宮へ:パーソナルカラー診断

ところがですね、実際のパーソナルカラー診断となると、120色もの色を顔の下にあてて、あれやこれやと吟味する、という特別な人でない限り滅多に体験しないことを味わうわけです。

手始めとして「一口に黄色や赤などと片付けることなかれ!」と言わんがばかりの、微細な変化を伴うほぼほぼ同じ色の布を当てられて、その中のどれが1番似合うのかをチェックします。

ここでいう似合うとは、「顔映りの善し悪し」です。
これについては、以前のブログにまとめてあります。

で、微細な違いであるにも関わらず、顔映り(顔色の見え)があれよあれよと変化する様子を鏡越しに体験するわけです。

まるで、手品の如し。

このインパクトがかなり多大なので、「調和法」という概念なんて、どこかへ吹っ飛ばされてしまいます。

そして「パーソナルカラー信者」を生み出すとともに、反動勢力としての「断固として好きな色を着る派」も誕生させるわけです。

いわゆる「好きな色VS似合う色」という終わりなき構造が今日まで引きずられています。

顔映り?それともトータルコーディネート?

けれどもですね、もともとのカラーキープログラムの段階では、「顔映り云々」は、それほど声高ではなかったわけです。

「全く関係なかったぞ」とまでは言いませんけど、なにより「色彩調和法」として考案されたわけです。

ですから、実際に「カラーキープログラム」のカラーチャート」では、インテリアの材質的なものを反映させて印刷したような色見本なども含まれていたりします。

大大大前提となる配色の基礎的な考えでは、
まとまり感を出したいときは、同一や類似などの近似的な色同士を合わせます。
その反対で、インパクトが必要な時は、対照となる色同士と合わせます。

この場合の色とは、「色相」の場合もあれば、「トーン」の場合もあります。
これは色の世界がいびつでない時に、スパッと収まる調和法の1つです。

「いびつでない色の世界ってなんだ???」となりますよね。
それは、すなわち、教科書の中に、秩序正しくレイアウトされている色相環やトーン図のことです。

赤でも、黄でも、緑でも、分け隔て無く、同じような扱いをうけて、色数がほぼほぼ公平になるようにレイアウトされた「カラーシステム・色彩体系」と呼ばれるものです。

色彩検定を受検された方ならば、必死こいてマスターした、あのPCCSもこれに含まれます。

現実の色世界のはいびつである

とはいえ、とはいえ、実際には、業界ごと・ジャンル毎で、ある特定の色相やトーンに、カラバリが集中する傾向にあります。

建築インテリアであればYR(オレンジ)辺りが中陣軸。
コスメティックスであれば、やはりリップカラーなどはR(レッド)辺りが中心軸。

この中心軸をもとに、前後に、もの凄い細かさで、カラバリ展開されていくわけです。
その微細なカラバリに、私たち消費者は心を揺さぶられて、ついついご購入…となるケースも珍しくないことなのでは?

そして、これは何も、住宅建材やコスメティックスに限ったことではありません。
嗜好性が強いジャンルでは、もの凄い微細な色の違いで、商品が展開されています。
全ては、消費者の好みをくすぐり、購買意欲を高めるための一手です。

そして、このような微細な色レベルでの、カラバリ展開が起こることによって、思わずウットリしたくなるような、魅力的な色も登場するのも事実。

だから、これ事態をどうのこうの言うつもりは毛頭ありません。

ただ、色の世界として捉えるならば、いびつな世界地図であることも事実です。

スタンダードな配色理論では物足りない

ここで問題になってくるのは、美術の授業や、色彩検定対策やら、色彩学の講義で説明されたスタンダートな配色技法では、事足りなくなってくるということ。

事足りないというよりは、物足りない感と言えるのかも。

もし、そのようなことを感じたならば、その時こそ、「ブルベ・イエベ論」を登場させる絶好のタイミング。

あなたなりの、いつもの色の組み上げ方だと、何だか、もう手詰まりだな、、、とか、ワンパターンだな、、、となったら、

この「カラーキープログラム」をベースとした、配色法を活用してみてはいかがですか?

顔映えオンリーは理論の化石状態:パーソナルカラーの新たな活用方法

例えば、「ベージュ×レッド×ブラウン」のカラーコーデであっても、ブルベ同士の場合と、イエベ同士の場合とでは、仕上がり感が全く違ってきますよ。

個人的には、補色配色の場合などは、特にオススメ。

ということで、ぜひいつもとちょっと違った味わい、テイストの配色を楽しんでみたいな〜、と言うときに、是非是非、この「ブルベ・イエベ論」を配色技法として取り入れてほしいと思っています!

ということを、共有したくって、ここまでつらつらと書いてきました。

最後までお読みくださって嬉しいです。


ありがとうございました。

ではでは、また。。。

さいごに、、、

後半部分の具体的な配色例の説明について元音源でお聞きいただえけます。

音声トークとこのブログはニコイチ(2個セット)みたいな感じです。
併せてお役立てくださいませ。