1番難しい晩夏から初秋のコーデに役立つ色たち

観測史上最も暑かった7月8月も終わり、ようやく9月。
朝夕に秋の気配を感じながらも、日中はまだまだ暑い。
それだけでも閉口したいのに、着る物にも困ってしまう日々。
このような時こそ、色遊びの出番です。

夏から秋は1番悩む季節の移り目

春から夏、夏から秋、秋から冬、冬から春。

気候変動で昔ほどに四季を感じなくなってしまったのは残念なこと。
とはいえ、無自覚ながらにも、ついつい四季を意識するのは、日本に住まう私たちの常。

色と季節感も、切っても切れぬ間柄。

となると、この季節の移り目は本当に悩みます。

特に晩夏から初秋辺りが、コーデが1番難しいと思うのですが、皆さんはいかがですか?

色の空気感が変わっている

気温だけで洋服を選べはいいのならば、悩むは激減するはず。
まだまだ暑いならば、夏物を着ていればいいだけのこと。

とはいえ、それだとなんだかしっくりこない気がするのは何故???

原因は色々あるのでしょうが、私が1番に思うのは、太陽の光の仕業かと。

暑さを感じながらも、夏ほどのギラツキ感のない陽ざし。
そうすると、たとえば、日向の日陰のコントラスト感が弱まって見えます。

となると、盛夏の時よりは、コントラストをマイルドにした方が、なんとなくこの時期の空気感にフィットします。

この空気感のことを、私は「色空気」などと呼んでいます。

枯れゆく緑と白けさと

9月といえば、中秋の名月。ススキです。

フワフワしたススキの穂先は、この時期の色空気を象徴しているように思います。
なんとなく白けた(しろけた)感じ。
白濁と言ってもイメージできるかもですね。

そのような色空気の中で、ビビッドな色を着ていると、なんとなく夏の名残を感じます。
それはそれで好きだったりもするけれど、秋の色空気にフィットさせるならば、もう少しだけモデラートな濁色調にしてみるといい感じに収まります。

因みにこれはトーンに依存するので、トーン図を参考にすると分かりやすいと思います。

我慢をしたらバテてしまう

秋の色空気にフィットする色は、当然ですが、秋物に多く登場します。
だから、秋物を着れば問題ない。

そんなことは分かっています。
暑くて着ていられない、問題はここです。

「おしゃれは我慢」と言われることもあるようですが(今もあるのかな)
50代を過ぎたら、この我慢はNG。体調不良を引き起こしかねません。

となれば、気温・室温に適った服を着る。そして季節感の雰囲気を作る。
この順番が大切かと。

夏物で醸す秋の色空気

今はこんな感じで乗り切っています。

ブラウンだと、ちょっと暑いような気がします。
はたまた夏の名残感が満載のような感じ。
もしくは、本格的な秋モードにフライング中とか。

こんな風に感じた時は、このカーゴパンツのようなグレイッシュなオリーブに頼るのが1番かと。

サンダルはサンドベージュでもいいしイエローでもいいし、と思って両方セットしてみました。

シーンに応じて、バングルつけたり大振りのピアスつけたり、アイテム数を重ねることで、これまた秋めいた感じを醸すことができます。

涼しいアイテムを使いながら、なんとか秋らしくしようという時によく使う方法です。

ということで、この時期に1番働いてくれる、1番味方になってくれる色は、オリーブ。
それも、少し明るめの、そして少しダスティなオリーブかなと思っています。
今のところ。

今の色空気コーデに一番役立つのはオリーブ系

色名は余白に収まるものにしたので、今回はこんな感じ。
もちろん、他にも呼び方はあります。

こんなふうに自分のお気に入りのアイテムに、気に入った色名をあてがってみるだけで、色のセンスがアップしているような気分になれるのも、なんだか嬉しい感じがする。

暇をみては、色名事典を片手にネーミングを楽しんでいます。
カーゴパンツの色名「グリーン・フォグ」の「フォグ」は「霧」という意味。
白けた(しろけた)色合いにピッタリのネーミングです。

顔映りは譲れない

秋物の色は、ダスティでグレイッシュでダークなトーンが中心です。
イエベ・春の私が着ると、途端に5歳は老けて見えてしまうので却下。

季節感のあるおしゃれを、と言っても、さすがにそれは嫌です。

ですから、白のメッシュトップでトーンアップを狙っています。
やっぱり、顔色は、少しでも綺麗に見せたい。元気にも見えますしね。

色空気は全身コーデで作ればいいので、いくら旬アイテムといえど、無理に、顔をババちく見せる色をトップスに着る必要はありません。

トレンドシルエットは変わっても、色空気は変わらない

どのようなアイテムがトレンドになっても、色と季節感との関係は、ちょっとやちょっとで変わることはありません。

それは、私たちの長らくの歴史に依るものだから。

だから、アイテムが違っても、このような色合わせであれば、晩夏〜初秋あたりの色空気にフィットしてくれます。

画像のパンツと同じような色「グリーン・フォグ」のストールも持っていますが、やはりこの時期に大助かりの1色。

色空気は地域によっても変わるけれど、四季イメージは共通している

色空気の推移は、太陽高度の推移に関係します。だから、地域によっても変わります。
南と北では特に違うはず。

とはいえ、日本の四季に伴うイメージは、ある程度は共通しています。
その辺りを活用して色空気を醸すコーディネートを作ればいいかと思っています。

というわけで、気温は夏、空気感は秋、という今のタイミングに、着心地もおしゃれ感もクリアしたい欲張りな私は、こうして心おきなく色にすがっているのです。

最後までお読みくださりありがとうございました。